使い込まれた蒸籠

年末に餅つきに参加しましたが
特に印象的だったのが
木製の蒸籠(せいろ)

使い込まれた蒸籠の継ぎ目から
湯気が漏れる姿が美しく感じました

臼と杵でぺったんぺったんとする光景が
すぐ目に浮かびますが
餅米を蒸すのには
蒸籠もとても大切な道具です

現在ではステンレスやアルミなど
金属製の蒸し器が多いですが
木でできた物には
何とも言えない味わいがあります

蒸した時のほのかな木の香り
身近な木材で作られる馴染み深さ
もし使えなくなっても
燃やしたり、土に還すことが容易

木や竹の蒸籠は金属製の蒸し器にくらべて
蒸気がこもらないという違いがあるそうです
蒸気を調節しながら加熱するため、
冷めたごはんの温めや
温野菜や饅頭などを蒸すのに良いらしい

現在の生活では
金属製の調理器具の清潔なイメージや
手入れの容易さが先に立って
古くなった木製の物は
捨てられてしまうことが多いようです

不要でもまだ使える物をお持ちでしたら
ぜひ買い取らせていただきたいと思っています